東根市で、さくらんぼとお米をつくっている農家が秋葉慶次さんです。秋葉さんは遊休農地に支柱を立てて太陽光パネルを取り付けたソーラーシェアリング(営農型発電)に取り組んでいます。ソーラーの下はワラビ畑にします。
①種別 太陽光発電
②発電出力 68kW(648枚)
③稼働日 平成29年9月
④実施場所 東根市
⑤設置者 長瀬農園(所在地 東根市)
⑥県民の参加方法 1口5万円の協賛(全100口)で11,000相当のさくらんぼ・米が5年間届く。
秋葉さんはそのいきさつをこんふうに語ってくれました。「私が暮らしている東根市の大富・羽入地区周辺は、最上川水系の清流である小見川が流れる水の恵みが豊かです。そしてこの自然環境は、昔からこの地の人々の生活と農業を支えてきました。この地でも、近年では農業に従事する人の高齢化が進む中で、専業で農業をやっているも少なくなってきており、長年耕作されていない遊休農地があちこちに見られます。農家として遊休地の有効活用や地域のために何かできないかと考えてきました。そんな中、農地に支柱を立ててソーラー発電設備を設置し、農業と発電事業を同時に行うソーラーシェアリングと出会い、平成27年に田んぼに30kWのソーラーシェアリングを自分で作りました。農家は、自然が相手の商売であり、さくらんぼや米などの農産物をつくることとエネルギーをつくることも同じこと。近所の人々が集まって、遊休農地を使ってソーラー発電をして、再び農地を耕し農作物をつくって、地域のみんなの元気を生み出す取組みにチャレンジしていきたいと考えています。」
秋葉さんのソーラーシェアリング第2号は2017年9月に完成し、通電開始しました。今も順調に発電しています。冬の雪対策も考えており、可変式のパネル(手動)で、月ごとにパネルの角度を10度〜60度まで変えることができます。そうすることで発電量が増え、積雪によるパネルの損傷を防ぐこともできます。
秋葉さんはソーラーパネルの設置にあたり、協賛金を募集しました。協賛特典はさくらんぼとお米(つや姫・はえぬき)です。環境に優しいばかりか、美味しく私たちのお腹を満たしてくれ、挑戦への勇気までくれるさくらんぼソーラーは多くの方を笑顔にしていることでしょう。
新しい農家の姿として、秋葉さんの取り組みは地元新聞紙や日本経済新聞にも取り上げられています。
<協賛金募集のチラシ>